月経とは

約1ヶ月の周期で起こる子宮からの出血を月経(生理)といいます。
月経周期は出血が始まった日を「1日目」として次の月経の前日までの期間を指します。
月経周期は、月経から排卵までの卵胞期(増殖期)と排卵後の黄体期(分泌期)の大きく2つの期間に分けられます。
卵巣の状態から月経周期を分けた場合には卵胞期と黄体期、子宮の状態から分けた場合には増殖期と分泌期と言います。

卵巣での変化

卵巣では脳の視床下部、下垂体からのホルモンの刺激を受けて卵胞(卵子が入った袋)や卵子が育ち、やがて排卵します。
また卵胞からはエストロゲン(卵胞ホルモン)が分泌され、卵胞の発育とともに分泌量が増加します(卵胞期)。
排卵(卵子を放出)後に卵巣に残った卵胞は黄体と呼ばれる組織に変化しプロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲンが分泌されます(黄体期)。

子宮での変化

子宮では卵巣からのエストロゲンの働きで子宮内膜は増殖し厚くなります(増殖期)。
排卵後には厚くなった子宮内膜はエストロゲンとプロゲステロンの働きでフカフカのベッドの様な状態にして受精卵の着床に備えます(分泌期)。
妊娠が成立しなかった場合には準備されていたフカフカの子宮内膜はいらなくなり、エストロゲンとプロゲステロンの急激な減少とともにはがれて排出されます。
これが月経(生理)です。

基礎体温の変化

月経開始から排卵までを低温期、排卵後から月経開始前まではプロゲステロンにより体温が上昇するため高温期と言います。

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女性が生涯経験する月経回数の今と昔

女性が生涯経験する月経回数は、昔の女性は約50回、現代の女性は約450回で9倍増えたといわれています。
昔は初経が遅く、多産や授乳で月経が止まっていた期間が長かったのですが、現代では初経は早まり、晩婚化、少子化で授乳期間も短くなってきたためといわれています。

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正常な月経(周期)の目安

初経年齢    :平均12歳

月経周期日数  :25〜38日

出血持続日数  :3〜7日間(平均5日間)

1周期の総経血量:20〜140ml

閉経年齢    :45〜56歳(平均50.5歳)

月経周期の種類

頻発月経 : 24日以内

正常   : 25〜38日

希発月経 : 39〜89日

無月経  : 90日以上

経血量の目安

過少月経 : 20ml以下

正常   : 20〜140ml程度

過多月経 : 140ml以上

ナプキンが1時間持たないほど生理の量が多い(過多月経)

過多月経とは?

生理の量が多く、1回の生理量が140mlを超える場合を過多月経といいます。
正確に量を測ることは難しいので実際には症状で過多月経を疑います。

  • 昼用ナプキンを1時間くらいで交換しないと漏れてしまう
  • 昼間に夜用ナプキンが必要
  • 夜間に夜用ナプキンでも漏れてしまうことがある
  • 500円玉くらいの大きさで、レバーのような血のかたまりが混じる
  • 生理の期間が8日以上続く

また、健康診断などで貧血が見つかり、婦人科受診を勧められ過多月経が認められることもあります。

過多月経による貧血が徐々に進行し慢性化していると、めまいや、倦怠感、階段を登る時の息切れなどがあっても自覚症状に乏しく、ひどい貧血があってもご本人は驚くほど元気なことをしばしば経験します。

過多月経の原因は?

過多月経の原因として、主には子宮に疾患がある場合で、子宮筋腫、子宮腺筋症は、子宮が大きく子宮内腔も広がり、また子宮収縮も不十分で経血量が増えます。
子宮に疾患はないが、出血性素因(フォン ヴィレブランド病、特発性血小板減少性紫斑病、血小板無力症など)がある場合には過多月経になることがあります。
出血性素因は、家族歴や、子供の頃から出血が多い、血が止まりにくい、青あざを作りやすいなどのエピソードに注意します。

過多月経の治療は?

過多月経で日常生活に支障をきたし、貧血を認める場合は治療します。
子宮筋腫、子宮腺筋症では、年齢、妊娠の希望の有無などで薬物療法(低用量ピル、ジエノゲスト、ミレーナ)や手術(子宮内膜焼灼術、子宮動脈塞栓術、子宮筋腫核出術、全摘術など)を選択します。
出血性素因での場合では、血液内科専門医に紹介します。

生理が2日で終わり、ナプキンをほとんど汚さない(過少月経)

過少月経とは?

生理の量が非常に少なく、1回の生理量が20ml以下の場合を過少月経といいます。

過少月経の原因は?

過少月経の原因として、子宮内腔の炎症、癒着(アッシャーマン症候群)、子宮が小さいなどの子宮に疾患がある場合と、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)での無排卵周期症、黄体機能不全でのホルモン分泌不全などの機能性の場合があります。

またピルの服用で生理の量が極端に減ることがあります。

過少月経の治療は?

機能性の場合はホルモン分泌を正常にするための薬物療法を行います。
子宮に疾患のある場合は、MRIや子宮カメラで診断して、手術法を検討します。

仕事や学校に行けないほどのひどい生理痛がある(月経困難症)

「生理痛は病気じゃないから我慢すればいい」「体質だから仕方ない」―そんなふうに思っていませんか?

生理痛は我慢しない、子宮を休ませることも未来の健康につなげるケアです。
現代の女性は、昔にくらべて生理(月経)の回数がとても多く、子宮が休む時間が少なくなっています。
生理痛はカラダからの大切なサインです。痛みを放置すると子宮内膜症などのトラブルにつながることもあります。
痛み止めや低用量ピルを上手に使うことで、痛みを軽くしながら子宮を休ませ、将来の病気の予防にも繋がります。

1人で悩まないで、気になる症状があればどうぞ安心してご相談ください。

月経困難症とは?

月経困難症とは、月経の期間に子宮が収縮することで起きる生理痛(下腹部痛、腰痛など)や、腹部膨満感、吐き気、頭痛、疲労、脱力感、食欲不振、イライラ、下痢、ユウウツなど様々な症状で日常生活に支障をきたす状態を言います。

生殖年齢女性の25%以上(4人に1人以上)に月経困難症が認められ、25歳未満では40%以上に認められるといわれています。

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月経困難症の種類は?

月経困難症は機能性月経困難症(原因疾患がない)と器質性月経困難症(原因疾患がある)の2つのタイプがあります。

  機能性月経困難症 器質性月経困難症
子宮・卵巣 明らかな異常がない 痛みの原因になる病気がある
好発年齢 初経後2〜3年 30歳以上
症状 ・月経初日、2日目に強い痛み 
・痙攣性、周期性の痛み 
・年齢、出産とともに軽快することが多い
・月経3日目ごろを過ぎても痛みが続く
・月経期間以外にも痛みが生じることもある
・持続性の痛み
・病気の進行とともに悪化することが多い
原因 ・プロスタグランジンによる子宮筋の過剰収縮
・子宮頸管狭小 など
・子宮内膜症
・子宮腺筋症
・子宮筋腫 など

月経困難症の治療は?

機能性月経困難症の治療

1.非ステロイド系抗炎症鎮痛薬(NSAIDs)(ロキソニン、ボルタレンなど)

NSAIDsは月経困難症の原因となる子宮収縮を引き起こすプロスタグランジンの産生を抑制することで痛みを抑えます。
痛みを感じる(=すでにプロスタグランジンが産生されている)前からの服用開始が効果的です。

2.低用量ピル(LEP)・経口避妊薬(OC 保険適用外)・プロゲスチン製剤(ジエノゲスト)・レボノルゲストレル放出子宮内システム(ミレーナ)

LEP・OCとジエノゲストは、排卵を抑制し、子宮内膜を萎縮させることでプロスタグランジンの産生を抑制し痛みを抑えます。
LEPには長期連続服用で月経回数を減らす(年に3回〜4回)タイプもあります。

現代の女性は昔の女性に比べ月経の回数が9倍多く、月経回数が多くなるほど子宮内膜症になる可能性が高まり、病状が悪化していきます。若い方に多い機能性月経困難症は将来的に子宮内膜症の発症のリスクと関連しているともいわれています。

LEP・OCやジエノゲストは子宮内膜症を直接に縮小させる作用があり、さらに月経回数を減らすことで将来的な子宮内膜症の発症のリスクを低下する可能性がいわれています。
NSAIDsの併用も可能です。

ミレーナはT字型の小さな器具に黄体ホルモンが付加されていて、子宮内に装着します。
子宮内という局所で持続的に黄体ホルモンを放出し、子宮内膜を萎縮させることで経血量が減少し、プロスタグランジンの産生を抑制し痛みを抑えます。
避妊効果もあり、治療効果は5年間です。
ピルのように毎日内服することがなく、一旦装着すれば5年間交換しなくてよいのですが、経膣分娩をされてない方や子宮の屈曲が強い場合には装着しにくい場合があります。

3.漢方薬、鎮痙薬(ブスコパン)

漢方薬も月経困難症に効果のある処方があり、生理痛と随伴症状に合わせて選択されます。

当帰芍薬散:体力があまりなく、冷え性で貧血の傾向。
加味逍遙散:PMS(月経前症候群)を認める。
桂枝茯苓丸:比較的体力があり、のぼせ、足冷え。
桃核承気湯:便秘が強い。
当帰健中湯:むくみが強い。
芍薬甘草湯:生理痛が激しい場合に頓服で用いる。即効性が期待できる。
など

漢方薬の処方は、心身全体のバランスを整え「自然治癒力」を高めることを目的とします。

鎮痙薬のブスコパンは子宮筋の過剰な収縮を抑える作用があり、胃腸が弱くNSAIDsが使用出来ない場合などに用います。

器質性月経困難症の治療

1.機能性月経困難症の治療薬

2.   GnRHアンタゴニスト製剤(レルミナ)

子宮内膜症や子宮筋腫は女性ホルモンに依存して進展・増悪します。

レルミナは脳の下垂体に作用することで、卵巣からの女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が抑えられ閉経に似た状態となります(偽閉経療法)。
偽閉経療法で子宮内膜症性嚢胞(卵巣チョコレート嚢胞)や子宮筋腫は縮小し、子宮内膜は薄くなり月経は停止し痛みが軽減します。
主な副作用は女性ホルモン低下にともなう更年期様症状と長期使用による骨粗鬆症のリスクがあり、原則6ヶ月までの処方とされています。
若い女性の月経困難症に対しての処方は骨量への懸念から通常は勧められていません。
子宮内膜症や子宮腺筋症に対して、ジェノゲストを投与する場合に、ジエノゲストの副作用である異常子宮出血を予防するため、レルミナを4〜6ヶ月先行して投与する方法(シークエンシャル投与法)も行われています。

3.   手術療法

薬物療法で効果がない場合は、保存的手術もしくは根治手術(子宮または附属器(卵巣・卵管)を全摘出)が考慮されます。

生理前の落ち込み、イライラ、体がだるい(月経前症候群 PMS)

「生理前になると気分が落ち込む」「イライラしてしまう」「体がだるい」―そんなことありませんか? 

それは、月経前症候群(PMS)かもしれません。
「生理は病気ではないから」「まだ若いから」「みんなそうだから」と思うことは決してありません。
我慢して過ごすよりも、早めに相談することで、学校生活や仕事がぐっと楽になります。
当院では、年齢や生活スタイルに合わせてやさしい治療方法をご提案しています。
PMSと上手に付き合いましょう。どうぞ気軽にご相談ください。

月経前症候群(PMS)とは?

月経前症候群(PMS:premenstrual syndrome)は、「月経前3〜10日間の黄体期後期に発症する多種多様な精神的あるいは身体的症状で、月経発来とともに減弱あるいは消失するもの」と定義されています。
生殖年齢女性の20〜30%にPMSが認められると言われています。
現在でもはっきりとした原因はまだ分かっていませんが、排卵にともなう女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の変動が影響していると言われています。
精神症状が主体で著しい場合は月経前不快気分障害(PMDD:premenstrual dysphoric disorder)とされ日常・社会生活に支障をきたします。
生殖年齢女性の1.2〜6.4%にPMDDが認められると言われています。

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PMSの症状は?

こころの症状

  • 抑うつ
  • 怒りの爆発
  • 易刺激性・いらだち
  • 不安
  • 混乱
  • 社会的引きこもり

カラダの症状

  • 乳房緊満感・腫脹
  • 腹部膨満感
  • 頭痛
  • 関節痛・筋肉痛
  • 体重増加
  • 四肢の腫張・浮腫

PMSの治療は?

1.生活改善

「いつ症状が出たのか」、「どんな症状が出るのか」、「症状の強さはどうか」「いつ症状が消えたか」などを症状日記としてノートでもスマートフォンでも記録しておくことをお勧めします。
自分の症状と月経周期との関連を認識し理解することでPMSに対する不安が軽くなり、症状が軽減することもあります。
十分な睡眠と適度な運動、バランスの良い食事、規則正しい生活をお勧めします。
アルコールやタバコは控えた方が良いです。

2.薬物療法

低用量ピルは排卵を抑制し女性ホルモンの変動を抑えます。PMSの原因と考えられる排卵にともなう女性ホルモンの変動が抑えられることで、ホルモンバランスが安定しPMSの症状が軽減されます。
こころの症状が強い場合には、抗うつ薬のSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)を処方します。排卵からの月経までの黄体期のみの投与と毎日の投与法があります。
漢方薬もPMSに効果のある処方があります。他の薬物に対して、比較的受け入れやすい薬物と思われます。
ココロの症状、カラダの症状により処方を選択します。漢方薬の処方は、心身全体のバランスを整え「自然治癒力」を高めることを目的とします。
むくみや乳房の張りに対して利尿剤(スピロノラクトン)の処方が考えられます。

3.非薬物療法

ビタミンB6、カルシウム、マグネシウム、γ-トコフェロール、チェストベリーの摂取がPMSの症状軽減に効果が期待されています。

月経周期が不規則で40〜50日周期です(多嚢胞性卵巣症候群)

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは?

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS  Polycystic Ovary Syndrome)は生殖年齢女性の5〜8%に認められ、排卵障害の原因の80%を占めるといわれています。

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PCOSの症状は?

主に以下のような症状です。

  • 生理不順・生理が3ヶ月以上来ない(無月経)
  • 不正性器出血
  • 多毛・体毛が濃い
  • ニキビ
  • 肥満
  • 抑うつ・不安・摂食障害

PCOSの病態は?

正常月経周期では、通常月に1回、1個の卵胞(卵子を包む袋)から卵子が排卵されます。
月経開始頃は数十個の卵胞が育ち始めますが、最終的には1個の卵胞が選択され、成熟し排卵します。
これには、脳の下垂体からのFSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体化ホルモン)というホルモンがバランスよく分泌され、排卵をコントロールしています。
ところが、PCOSではFSHとLHの分泌のバランスがくずれ(LHが過剰に分泌される)、育ち始めた数十個の卵胞は発育が止まり、1個の卵胞も選択されることなく(排卵できず)卵巣内にたくさんの小さな卵胞(多嚢胞)がたまります。

また、PCOSで認められる卵巣での男性ホルモン(アンドロゲン)の過剰産生による高アンドロゲン状態や、血糖値を下げるインスリンが効きにくく(インスリン抵抗性)インスリンが過剰に分泌される高インスリン血症も卵胞発育を妨げます。
PCOSでの排卵障害は生理不順や不正出血、無月経の症状となり、高アンドロゲン状態は多毛やニキビ、インスリン抵抗性は肥満と関連します。

PCOSの原因は?

PCOSの根本的な原因はまだはっきりとはわかっていませんが、遺伝的なものや、胎児期のアンドロゲンの暴露などがいわれています。

PCOSの診断は?

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の診断基準(日本産科婦人科学会2024)
以下の1〜3の全てを満たすものを多嚢胞性卵巣症候群とする

1. 月経周期異常
2. 多嚢胞卵巣 または AMH高値
3. アンドロゲン過剰症 または LH高値

※月経周期異常は無月経、希発月経(生理がたまにしか来ない)、無排卵周期症(生理様の出血があるが排卵をともなっていない)のいずれか
※アンドロゲン過剰症は血中アンドロゲン高値または多毛

思春期女性(おおむね18歳未満)では、2の項目は用いず、1と3を満たす場合を「PCOS疑い」、1と3のいずれかを満たす場合を「PCOSリスク」としPCOSの確定診断はされません(PCOSとはしない)が、思春期で状態を評価しておくことは、将来の早期のケアにつながります。

PCOSの治療は?

現在、妊娠の希望が「ある」か「ない」かで、治療法が異なります。

妊娠の希望が「ある」場合の治療法

自然妊娠できる可能性は十分ありますが、正常月経周期の方が年に12回排卵があるのに対して、PCOSの方は年に数回と回数が少なく、また排卵があってもいつ排卵するのかわからないこともあり、妊娠のチャンスが少ないことがあります。

妊娠のチャンスを増やす治療として、排卵誘発が中心となります。

  1. 肥満(BMI≧25)のある方は5〜10%の減量を目標として、3〜6ヶ月のダイエット・運動療法。肥満のない方は2から開始。
  2. レトロゾール、クロミフェン療法(内服排卵誘発薬)
  3. レトロゾール、クロミフェン+メトフォルミン(内服)併用療法
  4. FSH低用量漸増療法(自己注射での排卵誘発)または腹腔鏡下卵巣開孔術
  5. 生殖補助医療(IVF、ICSI、凍結胚移植)

妊娠の希望が「ない」場合の治療法

妊娠の希望が「ない」場合の治療は、排卵を誘発する治療ではなく、主に月経周期異常とアンドロゲン過剰症(多毛やニキビ)の改善を目的とします。
肥満(BMI≧25)のある方は5〜10%の減量を目標として、3〜6ヶ月のダイエット・運動療法。
月経周期異常での子宮内膜増殖症、子宮体がんのリスク予防のため、黄体ホルモン剤を周期的に投与(ホルムストローム療法)し出血を起こします。
増殖した子宮内膜をホルムストローム療法で萎縮(子宮内膜を保護する)させます。
アンドロゲン過剰症(多毛やニキビ)には低用量ピルを処方します。
低用量ピルの内服で、視床下部・下垂体からのホルモンが減少し、卵巣でのアンドロゲン産生が減少します。
PCOSは不妊の原因であるばかりでなく、子宮体がん、2型糖尿病、メタボリックシンドローム、心血管疾患、脂肪肝、精神的問題になりやすい体質と言われています。
健康な生活を送るためにも、早期受診と長期的なケアが大事です。

旅行と生理が重なりそうだから、生理をずらしたい(月経移動)

月経移動の目的は?

旅行や試験、試合などの大切なイベントで生理を避けたい場合に月経周期の調節(月経移動)ができます。

月経移動の方法は?

月経移動には生理を早める方法と、生理を遅らせる方法の2種類があります。

生理を早める方法

生理開始3〜5日目から中用量ピル(プラノバール)を連続10日間以上内服します。
内服終了後2〜3日で消退出血が起こります。

生理を遅らせる方法

生理予定日の5〜7日前からピルを内服開始し、遅らせたい日まで内服します。内服終了後2〜3日で消退出血が起こります。
ピル内服中は嘔気、胃部不快感が副作用として現れることがあります。
生理を遅らせる場合に、生理は避けられてもピルの副作用で大切なイベントに支障が出る場合があるかもしれません。
生理をずらしたい予定が早くからわかっていれば、1周期前からの月経移動をお勧めします。
月経移動は原則自費診療となります。